シンポジウムレポート
肩こり、頭痛、不眠
高電位治療の効果は?
家庭用電位治療器は、効能として「頭痛」「肩こり」「慢性便秘」「不眠」を和らげることが認められています。たくさんの人が悩むこの症状、実際にはどのくらい効果があるのでしょう、皆さん、興味のあるところですね。
この度、あさの金町クリニックの院長で、浅野生活習慣病予防研究所所長の浅野次義先生が、試験をしてくださいました。
この度、あさの金町クリニックの院長で、浅野生活習慣病予防研究所所長の浅野次義先生が、試験をしてくださいました。
今回の試験は「Live-max12700」という治療器を使い、頭痛のある方13名、肩こりのある方28名、不眠のある方13名に試験参加をしていただいて行われました。この中には頭痛と肩こりを両方持っているなど、複数の症状で参加をしてくださった方もいます。
さて、さっそく結果を見ていきましょう。
さて、さっそく結果を見ていきましょう。
まずは頭痛から。図1の「頭痛の頻度の推移」では、頭痛の頻度が低い方から高い方に、上から人数を並べています。使用開始前から試験の終了する12週後までには、軽い症状の人が増えています。「何より重要なのは、n=○の数字で示された被験者の数が減っていることです。4週後に2名、8週後にさらに2名、12週が経過して合計5名、頭痛がなくなってしまったのです。著名改善ということになりますね」と、浅野先生も驚く結果が出ています。そして、図2の、頭痛による日常生活への支障度を尋ねた結果でも、時間が経過するごとに軽くなった様子がわかります。
次には肩こり。肩こりでは、圧痛計という圧力をかける機械を使い、何kgの圧力で痛みが出たかを測り、筋肉のこり方・硬さをデータにまとめたところ、開始前には2kg程度を示したものが、12週後には3kgに。浅野先生によると、2kgというと「ちょっと指で押しても『いたたた』となるくらい」。「1kgの変化というのは痛みの変化としても大きい」とのこと。次に、「VAS」という方法で、その人の感じる痛みの強さを数値で表した調査でも、図3のように、時間が経過するにつれ、痛みが弱くなっています。図4では、頭痛と同じように、肩こりの頻度を調べていますが、17例あった、かなり重い状態の人も4例に減り、多くがかなり軽い症状になっています。「途中脱落の1例を除いて、肩こりでも、5例が症状消失しています。肩こりがこんなに簡単になくなるのかと、これは私もびっくりしました」と浅野先生の感想です。
不眠症の人の結果も見ていきましょう。不眠症では、図5に見られるように、寝つきの悪い人が12名中10名いたところ、12週後には1名まで減り、そして頭痛や肩こりと同じように、6名は不眠症状が消失してしまいました。浅野先生も「12例中6例が症状消失というのは、かなりの効果だと思います。本当におどろきました」と評価。眠りの深さでは、試験開始前に、全員が「眠りが浅い」と感じていたところ、12週後には、「浅い」と答えたのは2名まで減りました。
このように、頭痛、肩こり、不眠症、いずれにも電位治療の効果が見られました。この結果を受けて、浅野先生は「高電圧の電界の中では鉄の粒子が動きます。赤血球の中の鉄分も動き、その結果、プラスの電位の影響で凝集した赤血球をマイナスの電位でバラバラにして、血流循環を改善させるということは考えられます」と話し、新陳代謝を活発にして人間が本来持っている自然治癒力を高める役割を果たした可能性を示唆してくださいました。
さらに浅野先生は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病と、脳や中枢神経を扱う神経内科の両方を専門にする立場から、「たとえば、糖尿があると認知症が早く進むことがわかってきていて、生活習慣病が人間の老化につながっています。そうした生活習慣病にも電位治療器の効果があればと思っています」という「夢」も語ってくれました。
驚きの効果とともに、電位治療器の将来性にも期待が持てる臨床試験でした。
驚きの効果とともに、電位治療器の将来性にも期待が持てる臨床試験でした。
※肩こり、不眠では、それぞれ1名が他の慢性症状や感染症のため、試験を中止した。
※VASVisualAnalogueScale:痛みについて「なし」を「0mm」、「耐えられない痛み」を「100mm」として、100mmまでのどの辺りに、あなたの痛みはありますかと尋ねて、痛みの強さを「mm」で表したもの。
※試験終了後には、血液検査、尿検査等により、電位治療の安全性も調査した。その結果、LDHに有意な増加が認められたが、変動値は正常範囲内であり、γ-GTPで1例、尿等で1例認められた異常変動も、いずれも有害事象とは判定されず、電位治療の安全性が確認されている。